楽園ブログ

「いつも心に太陽を!」そんな気持ちで感じたことを綴っています。

好きは天才である‥ ~対人支援の現場から~

好きになるのに理由はいらない

何かを好きになるのに理由はいりませんよ。何かに夢中になっている当人でさえ、なぜそこに自分が高い熱量で向かっているのか説明できないことが多いものだと思います。言うまでもないことですが、「好きになれ」と命令されても好きになどなれません。いやいや、私はあの人がお金持ちだから好きなのです、という人がいるのなら、それはその人が好きなのではなく、お金が好きなのではないでしょうか。いやいや、お金があれば何でも好きに買えるから好きなのですよ、という人がいるならば、それはお金が好きなのではなく何でも買える自分が好きなのでしょう。何でも買える自分が好きなことに理由のある人はさらにその次を追えばよろしいだけのことですね。そのうち、誰もが理由もなく好きとしか言い様もないものに行き着くでしょう。言葉遊びが好きなら時間をたっぷりかけて自分自身を内省するのも良いでしょう。

好きになるということ ~対人支援の現場から~

さて、理由もなく何かを好きになったらどうなるか。兎に角その対象について、何でも知りたくなるでしょう。勉強しなさいとか、テストがあるよとか、そういうこととは関係なく、無性に知りたくなるのですから、短期間で誰もが驚くような膨大な知識を得ることも可能になり、感性はさらに研ぎ澄まされるでしょう。多くを知り、研ぎ澄まされた感性を身につけるとどうなるか、対象の細かな違いにも敏感になり、さらに鋭敏な感性を身につけてさらなる熱意で対象に向かうはずです。世界的に有名な画家の作品を見ても何がよいのか全くわからない、というような感想を抱くのも無理はないのです。何かに没入してとても細かな違いを見分けられる作家と一般人に同じものが見えているはずはありませんからね。また、外国人の顔が皆同じように見えるね、といったような話がありますが、物理的でなく文化的な距離がありすぎて違いがわからないだけです。8匹同時に生まれたゴールデン・レトリバーの赤ちゃん犬はみんな同じに見えますが、深い愛情を注ぐ飼い主さんは見分けるのに苦労はいりません。これは特にめずらしいことではありません。なぜならば好きは天才なのですから。しかし、こうした感性の違いを弁えずに他者と渡り合おうとすると時として大きな事故が起きてしまうものです。心して気をつけねばなりません。

好きは幸い‥

何かを強く好きになることはとても難しいです。望んで適うものではありません。それを才能と言う人もいるでしょう。でも、好きなものに出会えた人は幸いです。脳内伝達物質を爆発させて夢みごこちに生きられるのですから。ああ、やっぱり好きは天才

いつも心に太陽を