楽園ブログ

「いつも心に太陽を!」そんな気持ちで感じたことを綴っています。

定年退職後はどうするんですか?

やっぱり気になりますよね?

わたしは、今年度いっぱい、あとひと月あまりで定年退職を迎えます。就職したのは、昭和61年ですから、遙か昔のこと、こんなにも何気なくこのときを迎えるなんて思いもしませんでしたし、何気なくこのときを迎えられたことを幸せにも思います。さて、先日所属長会議がありました。わたしにとっては最後の所属長会議になります。帰り際、隣の地区の事業所で、若く所属長に抜擢されたA君が何やら緊張した面持ちで話しかけてきましたよ。わたしは「来るな!」って思いましたね。ここ数ヶ月のことずいぶんと聞かれたあの質問ですよ。おそらく彼は、今日は〇〇さんに直接聞いてみよう、と心に決めてきたようにも感じました。顔の広い彼のことです。たぶん私の回答はその他の人と一緒に、たちどころに広く県下全域に行き渡ることになるなと思いました。

農業をやります!

所属長を務めた人のなかには、関連する団体や企業、若しくは専門知識を活かして高等教育機関などに招聘される人もおり、誰がどこから声がかかるかは所属長たちの間では、大いに興味のあるところであり、この時期格好の噂のネタなのです。なかには国の研究機関から招聘等ということもあり、勿論そんな人は皆の羨望の的になるのです。わたしはそんな人たちの心の中がよくわかっていますので、わたしがどこからも声を掛けられていないということが知れれば、きっと彼らもなんだかひと安心、羨まないで済むと胸を撫で下ろすことも理解しています。ああ、もしわたしに良い再就職の口が用意されていたらどんなにか良い気分になれるだろう、と思いましたが、残念ながらそのようなお声は一切かからなかったわたしは、現在自力で心理支援、カウンセラーの口を探してはいくつか応募している、まさに進行形の求職活動真っ只中であり、本当に残念ですが、A君を凹ましてやるような弾を一つも持っていないのです。頭が真っ白になりました。A君の、気の毒そうな、憐れむような表情がすぐに見て取れました。で、そんなわたしが何と言ったか、これは後になって自分自身とても不思議ですが、びっくりするほど自然に口をついて出てきたのは、「農業をやります」だったのです。

自分の生き方は自分で決める!

農業をやるのは嘘ではありません。わたしの家は、父親の代まで兼業農家でしたので、米作りのための農機具はひととおり揃ってはいます。わたしは現有する田んぼの4分の1くらいは復活させたいと思い、この夏から農業機械の整備にも挑戦してきました。しかし、だからといって、相手は定年後に従事する職業を聞いてきたのですから、農業ではおよそ答えにはならないでしょう。収入を得るところまでいくとは到底考えられない状況です。でも、不思議ですね。そう答えて呆気にとられているA君を見ていたらなんだか良い気分になってきました。なんだか禅問答みたいで、煙に巻いてやったぞ!みたいな感じですかね。もちろんA君は煙になど巻かれてはいませんよ。おそらく心の中ではばかにしているのでしょう。でも、わたしにはなんとも言えぬ、清々しさが残りました。これでいい、わたしはそう思いました。押しつけられるのはもうたくさん、自分の生き方は自分で決めます

いまこそ心に太陽を!

自分なりに専門性を高め、業務に鋭意邁進してきたつもりですが、わたしには他人が羨むような再就職口は用意されませんでした。運が悪いからなのかも知れませんし、わたしに何か問題があるのかも知れません。どちらにせよ、自分が歩んできた道に何ら後悔はありません。わたしなりに十分努力し、耐え難きを耐えてきたつもりです。なんとか、非常勤ですが、カウンセラーの仕事で内定が出そうです。まだまだ、人生はこれからですよ~!心の中で、いまこそ心に太陽を!と強く叫ぶわたしなのです。

いつも心に太陽を


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