楽園ブログ

「いつも心に太陽を!」そんな気持ちで感じたことを綴っています。

『涙活』涙の分だけ幸せになる……

「涙活」っていうんですか!

同僚と茶飲み話をしていて、わたしが本を読んだり映画とか観るとよく泣いちゃうんだよね、みたいな話をしたところ、同僚が、それって「涙活」ですよね!って教えてくれましたよ。「就活」とか「婚活」とかよく聞く話ですけど、どうやら「涙活」もあるみたいで、今日はそんなことについて書いてみますよ。

「涙活」とは……

早速ウィキで見てみると、「意識的に泣くことでストレス解消を図る活動。寺井広樹によって考案、提唱された造語である」とありました。泣くことでストレス解消ということですね。そう言えば「うんと泣くがよか、涙は心の汗たい。」という言い回しがありますが、あれはスポーツで汗を流した後は誰もが心地よい気持ちになるように、涙を思い切り流したその後は気持ちがすっきりするものだ、ということでした。涙の効用にはいろいろな考え方があるのだと思いますが、それを思うと、わたしはどうしても少年時代の強烈な読書体験に行き着いてしまいます。

熱かった年少期の読書体験

わたしはとても熱心に本を読む子どもでした。本といっても、年少期のことですから、絵本や大きな挿絵がたくさんあって絵本と区別のつかないようなものばかりでしたが、とにかく本ばかり読んでいる子どもでした。両親はそんなわたしを見てずいぶん期待したようで、学校の先生になったらどうか、みたいなことをよくわたしに話しましたが、肝心の成績にはまったく反映されないので、いつしかそんなことも言わなくなりました(ーー;)。印象に残っている本はもちろんたくさんありますが、なかでも「泣いた赤鬼」赤いろうそくと人魚「殿さまの茶碗」三年寝太郎等から受けた影響にはとても大きいものがありました。「泣いた赤鬼」では、ラストの青鬼の手紙で、赤鬼と仲良くしているところを村の人が見たら、自分たちの計画が知られてしまうから僕たちは二度と会わない方がいい、でも僕たちはいつまでも友達だ、と赤鬼に知らせるところがありますが、それを読んだわたしはあまりの感動で、涙を滝のように流しただけでなく、嗚咽でこのまま息ができずに死んでしまうのでは、というくらい苦しみのたうち回ったのでした。そしてそんな感動を経験してしまったわたしは、さらに深く物語の世界にのめり込んで行ったのです。また家族や友達や先生にも知られない自分だけの世界があることが何よりも気持ちよかったのを憶えています。

感動の正体は「セロトニン」!

心理職に就いている人には必須の知識だと思いますが、セロトニンは、自律神経をリセットすることで精神を安定させる脳内の神経伝達物質で、他の神経伝達物質であるドパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などの情報をコントロールする働きをもち、別名「幸せホルモン」とも言われています。わたしは感動に浸る読書のなかで大いに幸せを感じてはさらなる幸福感を求めて自身を読書の海に投じていったのだと思われます。本ばかり読んでいるのに勉強はできないのですから、周囲の大人たちにとってはちょっと「ヘンな子」だったと思いますが、還暦を迎え人生を振り返るとき、大いに泣いて感動の多かった日々を送れたと思えるのは、年少期の読書体験によるところが大きいと考えています。「涙活」良いじゃないですか、とても可能性のある考え方ですよ。泣いた分だけ強くなり、泣いた分だけ幸せになれる、どうやらこれは本当みたいですよ。

いつも心に太陽を

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