楽園ブログ

「いつも心に太陽を!」そんな気持ちで感じたことを綴っています。

親しくなるということ ~迷惑動画のニュースから~

迷惑動画のニュースから

有名飲食店での迷惑動画の拡散が大きな話題となっています。株価の下落や風評被害等で莫大な被害が発生していることを考えると無視できない社会問題と言えるものですよ。飲食店でわたしたちが使用する食器が動画で映し出されたようなものでないということは、今日の社会において信用がいかに大きいものであるかを今さらながら思い知るところとなりました。絶対に許されないことだなぁ、と思いながらニュースを見つつ、この機会に是非とも書き留めておきたいなぁと思うことがありましたので此処に記したいと思います。

「富岳」のシュミレーション動画をおぼえていますか?

新型コロナウィルス感染拡大の初期段階において、感染の可能性を計るものとしてスーパーコンピュータ「富岳」のシュミレーション動画がニュースでこれでもかというほど紹介されました。ウイルスは飛沫感染するということから、では人が話をするとき、くしゃみをするとき、どれくらい飛沫は飛散するのか、ということになったわけですね。くしゃみをすれば、たとえマスクをしていたとしても、飛沫が広範囲に飛散するのは驚くべきことではありませんよ。そうではなく、わたしたちが驚愕したのは、通常の会話でも実はたくさんの飛沫が飛んでいるということでした。通常の会話ならマスクでずいぶん抑えられるようですが、食事のときはマスクをするわけにはいきません。そこで、「黙食」なる概念の登場となりましたよ。飲食店の営業自粛要請、そして政府や自治体からの補償問題へと大変な事態となったのは実はつい最近のことでした。

人と人が親しくなるということ

わたしたちは見ず知らず人と同じテーブルで食事をすることはありません。いや、わが国には「相席」という文化があるよ、という人もいるかも知れませんが、そこで会話が弾むということはやはりないでしょう。でも、わたしたちは職場で、学校で、地域社会で知り合った人といつしか心を通わせ、一緒に食事でも、というようにその距離を徐々に縮めていくものですよ。それが男女の間ならなおさらわかりやすいですね。お互いの考え方や趣味などを知り、その距離を縮めながらデートでは一緒に食事をする、ことになるのです。費やされる時間や場面は異なっても、誰もが辿る道程です。

「富岳」がまざまざと映し出した飛沫拡散の様子は、人と人が距離を縮めていくということをリアルな物理現象として明らかにしました。やがて家族となった男女は、食事は勿論のこと、常に近い距離にお互いを置いて生活することになるのです。無論これは愛情のなせる業ですが、少し大げさに言えば、信頼こそがその根底にあり、それは運命をともにする覚悟、ということに他ならないのではないかと思います。

先日、部下の職員から結婚の報告を受けました。運命をともにするというわけですね。どうか幸せであってほしいと心から思いますよ。

いつも心に太陽を!」