楽園ブログ

「いつも心に太陽を!」そんな気持ちで感じたことを綴っています。

品質の良いものを身につけるということ!

高価な靴を履くビジネス・パーソン!

数年前のこと、出席した研修会の講師が、ビジネス・パーソンにとって革靴は最も重要な武器であるから、すこし無理してでも最低3万円以上の靴を履くとよろしい、というようなことを話したことを憶えていますよ。なんでも、ビジネスの商談時において最も目が向くのは対峙する相手の靴であり、靴で印象はずいぶん違ったものになる、これは長年の営業の世界で戦い続けてきた者としての実感である、というものだったと思います。わたしは、大学卒業後対人支援を業務とする現在の事業所に就職し、そのまま間もなく定年を迎えようとしており、営業の経験は全くないので、へぇ~、そんなものかな、と思ったくらいで特に思うところはなかったのですが、最近になって、あれは本当はこういうことだったんじゃないかな、と思うことがありましたので書き留めることにしました。

「MOSCOT」という選択

さて、わたしは定年となる還暦、60歳の誕生日に何か自分に褒美をと思いたち、眼鏡を新調することにしました。眼鏡というと、とてもリーズナブルなブランドがいくつかありますよね。勿論わたしの生活感覚では、それで十分なのですが、今回は何といっても還暦ですので、思い切って少しだけ贅沢をすることにしました。暫しネットでググりながら、これだな!、と思ったのは、芸能人などにも愛用者が多いとされるMOSCOTの「LEMTOSH」という眼鏡でした。「LEMTOSH」は、1950年代にリリースされ、現代に受け継がれる「MOSCOT」の代表的モデルで、自由奔放な知識人やアーティストたちが愛用するアイコン的フレームされているようです。価格もさすがに数千円というわけにはいきませんが、庶民でもなんとか、という感じでしたので、いよいよ購入の儀となったのです。

長い歴史を持つMOSCOTの「LEMTOSH」!

満たされていく感覚!

仕上がりの連絡を受け、いそいそと眼鏡店に行きました。早速着けてみます。度数などは変更がありませんでしたので、見え方に変化はありません。ただの眼鏡ですよ。ひとつの道具に過ぎません。しかしながら、わたしは自身の気持ちにはっきりとした変化が起きていることを感じていました。それは世界中の多くの人々に長い間愛され続けてきた品質の持つ力であり、自分自身の中から湧いてくる高揚感でした。高いものを買って気持ちが高ぶっているだけじゃないか、という考えもあるでしょう。そうかもしれません。でもわたしは決してそれだけでは説明できない、重みを自身の内部から感じて満たされたのです。高価な眼鏡を買う意味として、細かな調整ができるとか、材質の良さはわかる人にはきちんと伝わる、とか説明しているサイトを見ましたが、わたしがそのとき感じた充足感を思えばそれは大したことでなないな、と感じます。数年前のこと、所属長に昇任したとき、調子に乗って世の中の人が高級車として思い浮かべるような乗用車を購入しましたが、終ぞこのような充足感を感じることはありませんでした。ホントです、それとは違うのです。品質の良いものを身につけるということを今わたしは愉しんでいます。

いつも心に太陽を