楽園ブログ

「いつも心に太陽を!」そんな気持ちで感じたことを綴っています。

「病気休暇」は有給ですか? ~キャリアコンサルタント試験の学びから~

「キャリアコンサルタント」試験勉強で知ったこと

わたしは大学卒業後から間もなく定年となる現在まで同じ仕事を続けていますよ。仕事内容は対人支援に関わる公共の福祉に関わるもので、身分としては公務員に次ぐものとなり、福利厚生については、地方公務員とほぼ同内容であったわけです。そんなわけですから、「キャリアコンサルタント」の受験に向けて学んだことの中には驚くものがたくさんありましたよ。なかでも休暇に関しては特に大きな驚きがありました。

「年休」ってホントに取れないものなんだな!

実は試験勉強の過程で知ったことなのですが(-_-;)、2019年4月1日、働き方改革関連法が適用されたことにより、「年次有給休暇の毎年5日以上の取得」が義務化されたのでした。全ての企業において、正社員や契約社員、パート・アルバイトといった雇用形態にかかわらず、年次有給休暇付与日数が10日以上の全ての労働者に毎年5日の有給休暇を取得させなければならないと定められたのですよ。考えてみれば、このような規定が設けられるということは、民間においては「年休」取得が簡単でないということの証左ではありませんか。わたしの事業所では、年休取得が5日どころか、10日に満たないのはおそらく課長と部長だけだと思いますよ。一般の係員は、たいてい15日前後だと思います。問題集に載っていたデータは、少し古いんですけど、平成30年の厚生労働省の調査によると、平成29年の1年間に企業が付与した年次有給休暇日数は、1人あたり平均18.2日。これに対し、実際に労働者が取得した日数は平均9.3日で、取得率は51.1%という結果であったとありますよ。ほんとうに寝ぼけたことを言ってすみませんが、民間って厳しいなぁ、というのがわたしの実感です。

「病気休暇」も常識だと思ってました(-_-;)!

問題集を使って勉強しているとき、「病気休暇」に関する出題がありましたよ。正誤を判断する問題で、厚生労働省の「就労条件総合調査」によると、民間企業で病気休暇制度がある会社の割合は、25.7%にとどまっている、という内容でした。わたしの常識で考えれば当然これは「✖」であって、「そんな少しなわけないだろう~」ということになりますが、なんとこれが正解でした。解説を見るとさらにビックリ、病休制度のある会社45.5%のうち、一部支給が20.7%、無給が33.8%で、病気で休んで給料を満額支給してくれる会社というのは、たったの1割しかいないという事実でしたよ。わたしの知るかぎり、公務員は3カ月までの病気休暇は給料満額支給で取得できるはずですよ。また、異なる傷病であれば、復帰後でも再取得が可能なのです。もちろんそんなにたくさんの病休取得をする人は深刻な状態にある人だけなので、そうそういないものですが、現実にそれで入院をしている人は私の周囲にもいらっしゃいますよ。ありがたい休暇だなぁ~って、わたしも思っていましたが、今回の「キャリアコンサルタント」の試験勉強を通して、ホントに「ありがたい」制度であることを知りました。

高い給料は「伊達じゃない」!

学生時代の友人の中には、民間企業に就職してバリバリ頑張っている人も多く、若いころは、よく給料のことを馬鹿にされましたよ。特にバブル期などは、彼らの勢いはもう言葉で言い尽くせないほどで、「お前よくそんな給料でやれるな!」なって言われるのは当たり前で、そのうちには、「その給料で結婚できんのか?」なんてことまで言われましたよ。そのような友人とは自然距離を置くことになりましたが、「年休」や「病休」のことなどを知れば、彼らの高給も決して「伊達」じゃないことがわかりますよ。みんな頑張ってたんだなって今は思いますよ。彼らに心配されたわたしも、慎ましやかですが家庭を持ち、間もなく定年となります。何が正解なのか、それは今もわかりません。それぞれの60歳がやってきますよ。

いつも心に太陽を!」