楽園ブログ

「いつも心に太陽を!」そんな気持ちで感じたことを綴っています。

本社勤務の思い出!

今週のお題「デスクまわり」

経験できてよかった!

支社勤務が長くなっているわたしですが、10年ほど前まで5年間だけ本社勤務を命じられていた時がありましたよ。管理職を含めてみんなでゆるーく、楽しくやっている支社勤務から、ビルの中の広大なフロアで、みーんなでだまーって、パソコンぱちぱちやっている本社勤務となった時はもう嫌で嫌で大変でしたが、わたしも定年を一年後に控え、今思えばあれも良い経験と思えることがたくさんありましたよ。何といっても、自分がずーっと取り組んできた仕事の全体像を把握できたことですかね。自分が送った仕事が最終的にこんなふうに処理されていくんだな、という納得感がありましたよ。でも、一番の収穫は、本店勤務をずーっと続けて出世街道をばく進している人々にたくさん出会えて、如才ないところ、コミュニケーション力のあるところ、計算高いところ、細部にまで気を抜かないところなど流石にやるなっ、と思うとこはあるにしても、彼らも自分と同じ普通の人間なんだな、と知ったことですよ。支店にいて人物の噂だけを聞いていると、なんだか神様みたいな印象を持っていましたからね。彼らも似たような大学を出て、同じ試験を受けてキャリアをスタートさせているに過ぎないという当たり前なことを確認できたことがとても良かったように思います。

デスク下の2リットルペットボトル!本社のフロアはとても広くて、係長を中心とした係のシマが何列もあるのですが、あるとき、わたしのいたシマの3列くらい後方から、「トクトク、トクトク」というまるでお酒をコップに注ぐ様な音がしばしば聞こえるようになったのです。あんまり「イイ音」なので、何日間か聞いては一人でいろいろ想像して楽しんでいたのですが、違う係の方に用もなく行くわけにもいかず、しばらくは謎のままでした。でも、流石に気になるものですから、ひとつ先輩に「あの音、何ですかね?」って、聞いてみると、「おもしれえから、見て来いよ」ってことになり、わたしが勇気を出して見に行ったのでしたよ。すると、ある人のデスクの下に、まるで隠しているかのように、人目につかないように、ラベルをはがした2リットルのペットボトルに水と思われる液体が置かれていたのでした。どうやら、当人は痛風をかかえ、毎日何リットルも水を飲み続けているようなのです。身を屈めて、人から見られないように湯飲みに水を「トクトク」注いでは飲んでいたのですね。いやいや、出世を賭けて本社で頑張り続ける男の姿がそこにはありました。なんだか、凄いもの見ちゃったな、という気がしましたよ。風のたよりでは、彼はそのまま出世街道を順調に進み、今は本社の部長職にいるのだそうですよ。今は個室ですから、周囲を気にせずに思い切り「トクトク」やっているのでしょうか。立場はずいぶん違いますけど、身体には注意したいものですよ。

いつも心に太陽を