楽園ブログ

「いつも心に太陽を!」そんな気持ちで感じたことを綴っています。

キャリアコンサルタント勉強中ですよ!〈第15回〉『自己効力感』その2

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『逆上がり』はできなければならないのか?

前回のブログで、「自己効力感」について、好きに書いてみたけど、それとともに、頭をもたげた、私の忘れられない心の風景について、書いてみたいと思いますよ。

暑い夏の日の夕暮れ時に、小学校の校庭で一生懸命『逆上がり』を練習する子ども、そして、あれこれアドバイスしながら、背中を押したり、足を持ち上げたりしながら、何とか成功させようとする必死な父親。もうとっくに日が暮れて、街頭の明りが悔しさで滲んできたころ、今日はここまでかな、惜しいとこまで来てるよ、次はできるよ、また今度やろう、と父親に宥められて家路につく親子。少年時代の私ですよ。半泣き、というか、もうぜんぶ泣いていましたよ。f:id:rakuenblog:20220211173328j:plain

結局私は、その時点では『逆上がり』ができずに、その後の学校のテストは無残な結果だったと記憶しています。もう半世紀の前のことですが、今も、胸が締め付けられるような悔しい、思い出です。以前、旅行で訪れた町で、偶然似たような親子を見かけたことがあります。その時は、女の子でしたけど、その真剣な表情が印象的でした。そして、とても重い気分になったのを覚えています。

『逆上がり』はできなければならないのでしょうか?正解は、わかりません。でも、長い間、人を支援する仕事に携わりながら、今の私が思うことは、こんなのできなくたって、人生何にも困らないね、なんて言わずに、残酷だけれど、できるようになるために、半泣きくらいになっても、精いっぱいやってみることは必要なのではないか、ということです。f:id:rakuenblog:20220211173249j:plain

人生には、『逆上がり』がたくさんある!

『逆上がり』を成功させるために、何が必要でしょうか?どこらあたりで、どれくらいの力で、どの方向に、蹴り上げ、どのタイミングで腕の力で引き寄せるか、そして円を描くようにその力活かすにはどうするのか、みたいなことでしょうか。ほかにも、大事なポイントはあるでしょうけど、大事なことは、自分自身が持っている力をどう使っていけば、良い結果が得られるのかを自分自身で確かめていくこととですよ。そして、試行錯誤を繰り返しながら、うまく結果を出すことができたなら、その過程は、その者にとって、まさに黄金のような経験になるのではないでしょうか。その経験は、『逆上がり』ができた喜びを超えて、次の『逆上がり』への挑戦にもきっと活きていくはずです。こうして生まれた「自己効力感」は、大きな勇気へと変わっていくはずですよ。そして、私たちは、時々の『逆上がり』を乗り越えてきたのではないか、と思うのですよ。もちろん、どんなに努力しても、乗り越えられない『逆上がり』はありますよ。でも、その努力をしなかったら、残念ながら「自己効力感」は生まれてこないのではないですか。

あの夏の日、私は『逆上がり』がとうとうできなかったけど、有難いことに、その後の人生ではいくつかの『逆上がり』を乗り越えて、それを活かしながら、何とかここまでやってこられましたよ。誰かを支援することは、あの夏の日の自分の背中を押すことなのかもしれません。f:id:rakuenblog:20220211173412j:plain

いつも心に太陽を