楽園ブログ

「いつも心に太陽を!」そんな気持ちで感じたことを綴っています。

キャリアコンサルタント勉強中ですよ!〈第5回〉

カウンセリングの横綱『カール・ロジャーズ』先生登場!

公認心理師の勉強をしているとき、そのあまりの偉大なる業績に、正に恐れ入った感が満載であった、アメリカの臨床心理学者、カール・ロジャーズ(Carl Ransom Rogers)先生が、現在もカウンセリング界の大横綱であることに異論のある人はいないでしょう。

まぁ、研究書を見れば、その素晴らしい業績は誰の目にも明らかですが、誰もどうしてもという必要に迫られない限り、そのようなものは読まないでしょうから、今日「キャリアコンサルタント養成講座」の三日目を終え、再びその偉大さに触れたことを良い機会に、此処に私が駄文を弄してみようと思うのですよ。

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学校の先生も混乱しましたよ!

ロジャーズ先生のカウンセリング技法は、一般に『クライエント中心療法』とか『パーソンセンタードアプローチ』などと言われ、心理であるとか、カウンセリングであるとか、を少しでも、学んだ人は知らない人はいないほどの、所謂「巨人」なのですが、私は、そのすごさにフツーの人が「なるほどねぇ~」、となるまでにはすこーし寄り道感があったように思うのですよ。

それは、そのカウンセリング技法を紹介する過程で、その考え方のあまりの見事さ故にある勘違いが生まれたことだと思います。

教育相談という考え方は、生きる意味や学ぶ意義、人間関係の構築に悩む子どもたちにとって、今やなくてはならない分野だと思いますが、学校でそれが始められたころ、教員をやっている友人からこんな話を聞きましたよ。

それは、「『「教育相談』って言うのはさ、とにかく教室でやっている指導とは全く別のものなんだよ、いっさい教師は指示を出さないで、子どもの悩みをとことん聞くことなんだよね。普段あれこれ教えているんだから、これは難しいよ。」みたいな話でした。

私は特に興味もなかったので、ああ~、そうなんだぁ、それで何か解決できるのかなぁ?みたいな話で終わったように思いますが、今考えると、これでは、学校現場では、ロジャーズ先生少し苦戦するわけだな、みたいなことですよ。

こういう捉え方は、心理学の専門分野でも見られたのでしょうか、後にロジャーズ先生は、それまでの「非指示的カウンセリング」という言い方を改め、『クライエント中心療法』という、現在一般的になっている用語を使うようになったようですよ。

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すごいぞ!『カール・ロジャーズ』先生!

で、ロジャーズ先生の何がすごいのかっていうと、それ以前のカウンセリングは、フロイトに見られるような、原罪的な悲観論を基盤としていたものであったのに対して、どこまでも人間に対する楽観的な見方が特徴的で、ロジャーズ先生は、健康的なパーソナリティを引き出していくために、カウンセラーに「無条件の肯定的配慮」を求め、人間には成長へと向かう潜在的可能性が自然に備わっているのだから、クライエントにどこまでも寄り添って行くことだ、と語り、誰もが自分自身をより良いものへ実現させていく力を持っているという、とても前向きで、ある意味では楽観的な考え方を披露して見せたのです。

だから、ロジャーズ先生によれば、問題を抱えて悩んでいる人も、本当の自分自身を見つけていく力を持っているのだから、それを信じて見守っていこう、ということになるのですよ。

人間の悩みは、無意識世界にある抑圧された、その源となる感情が原因なのだから、これを何とかしないと解決にはならないな、という考え方と比べ、人間とその持てる可能性に対する深い愛情を感じる考え方ではありませんか。

だから、みんなファンになってしまうのですよ。

もちろん、それが分かったからって、カウンセリングが上手くいく、っていうことにはまったくならないんですけどね。そこらあたりが、「キャリアコンサルタント」でもとても重要になっていて、私自身いま格闘中なのですよ。さて、この先どうなりますやら、とにかく頑張ってみますよ!

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いつも心に太陽を