楽園ブログ

「いつも心に太陽を!」そんな気持ちで感じたことを綴っています。

奇跡の床もみじ 宝徳寺をたずねました!

奇跡の床もみじ

28畳もある大きな床をキャンバスとして美しく映るもみじ、訪れた人は誰もが思わず息をのむ光景で知られる、群馬県桐生市川内町にある臨済宗の禅寺「宝徳寺」。SNSでは「超」がつく有名なスポットで、その素晴らしい光景が広く知られるようになって既に久しいのですが、長引く新型感染症の脅威の中、まあ年齢も年齢ですので、しばらく外出もひかえていたところですが、ようやくわたしもこの5月「新緑の床もみじ特別公開」にたずねることができました。

「床もみじ」というのは、もみじなどの風景がみがかれた床面に映り込む現象のことで、「宝徳寺」では、春と秋の特別公開のほか、夏の風鈴まつりの特別公開期間中だけは、普段入ることのできない本堂からその光景を見ることができるのです。本堂の中央に位置する床の間は「室中(しっちゅう)」と呼ばれ、ご本尊をお祭りする聖域であることを考えると、映り込む風景には暫し言葉を失うような厳かさが感じられますよ。訪れて良かった、誰もがそう思える、まさに名刹と言えるのではないでしょうか。ほんとうに素晴らしいところで、本堂の前に景観を損ねるようなものがなかったからこそ生まれた映り込みであることを思うと、やはり「奇跡の床もみじ」としか言いようがなく、鄙には稀というべきか、鄙なればこそというべきか、どちらにせよ、満ち足りたひとときを過ごすことができました。

風ぐるま 幸転祈願

訪れたときは、境内に800個の風車を飾った「風ぐるま 幸転祈願」も同時開催されていました。「宝徳寺」で風車が設置されるのは今回が初めてなのだそうですが、たくさんの風ぐるまが春の風に吹かれ、クルクルと回る様子はいみじくもゆかしいもので、クルクル回る様子に「来る来る、幸せやって来る」の意味が込められているのだそう。「床もみじ」に吸い込まれるような体験の後、やがてそこは未来へ繋がる幻想的な時の回廊に思われました。秋の「床もみじ特別公開」が早くも待ち遠しいですよ。

いつも心に太陽を