楽園ブログ

「いつも心に太陽を!」そんな気持ちで感じたことを綴っています。

2022年の幕開けですよ!『サクセスフル・エイジング』を知っていますか?

心理学のお話ですよ!

心理学なんて興味ないですよね。それで普通だと思います。私も50代後半を迎え、これまでを振り返るとともに、この先について少しばかり思いを致すようになるまで全く関心なし、でしたよ。

きっかけは、本当に偶然でしたが、エリクソンの「心理社会的発達理論」に触れる機会があったことです。「心理社会的発達理論」というのは、人間の一生を8つの段階にわけ、その段階ごとに人には心理的課題と危機、課題達成により獲得できる要素などを分類したもので、人間は、生涯どの時期においても発達し、どの段階においてもクリアすべき課題とクリアするための障害となるものが存在し、障害を乗り越えた時に得られるものが定義されているのですよ。よく知られているのは、青年期の「自己同一性」の獲得ですよ。誰もが多かれ少なかれ、自分自身とは何者なのか、という問いを掲げ、藻掻きながらも自己を確立させ、自分自身を受け入れていくというものですよ。私が学生の頃に、「自己同一性」を確立せよ、みたいな論調があって、まぁ、一種のトレンドになっていた感がありましたよ。それは今でもよく話題にされていて、役職とか肩書とかそういうものを一切合切取っ払って、これが「私」といえるもの、みたいな難しい話をする人が今でもいますよ。正直言って本当に迷惑ですよ。

 

老年期の課題は?

さて、青年期の課題が「自己同一性」の確立なら、老年期は何かというと、これが「統合」なんですね。ちょっと何言ってんだか分んない、みたいな感じですかね。これは、老年期は、老いの問題を抱えて不安になったり、老後の生活ことなどを考えると、心配なことも多くなる時期ですよ。でも、不安で心配もあるけど、これまで頑張ってきた自分の人生に対する誇りのようなものも確かにある。そんな複雑な思いを抱えて生きる老年期にある人間が、自分が生きてきた社会やその時代、そしてその大きな歴史の流れの中で、自分自身の人生をどう意味づけていけるか、というような精神活動をいうのですよ。これを知った時の私もまさに「老年期」の入り口に差し掛かっていたわけですから、とてもリアルな課題でしたよ。定年まで残りわずか、仕事人として、また家庭人として、それなりに頑張ってきたような気もするし、同時に何物も残せなかったような虚しさも感じていましたから。

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人生百年時代のサクセスフル・エイジングとは?

サクセスフルエイジング(Successful Aging)とは、ジェロントロジーの主要な研究テーマの一つで、直訳すると「成功した老化」や「成功的な老い」みたいな訳になるようですが、日本語としてはやっぱ不自然ですよ。結局なかなか的確な訳が見当たらなくて、今では「サクセスフル・エイジング」とそのままカタカナで表現することが一般的となっているのですよ。

新しい年、2022年の幕開けですね。いよいよ私も「年男」。定年まで残すところ1年余り、となりました。私自身は自分の人生を社会や大きな歴史の流れの中でどうとらえていけるのか、そして否応なしに迫ってくるセカンドライフをどう生きていくのか、とても不安で苦しいですが、これが私の人生なのだ、と思えるような一年にしたいと強く思うのですよ。実は、ガラにもなくブログなんか始めてみたのもそれが大きいのですよ。

仕事人として、家庭人として、そして社会人として、全力で行きますよ。ちょっと恥ずかしいのですが、そんな決意を、今日1月1日に記したいのですよ。

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いつも心に太陽を